奄美設計集団は、奄美の素材と伝統をいかした、奄美らしい建材の開発に取り組んでいます。
『枯れ琉球松』『イタジイ(しいの樹)』の泥染めは、その第 1 弾です。
泥染めとは、世界中で奄美大島だけでおこなわれている天然の染色方法で、シャリンバイ(車輪梅)に含まれているタンニン酸色素と泥田の中の鉄分が化学結合を起こすことにより、黒色に染まります。
この染色方法から大島紬の糸が染められます。
奄美らしい素材を活かした開発を検討するなか、奄美の伝統である泥染めを木材へ施すことは出来ないか?との山下の発案により、行政と協力し開発に取り組む運びになりました。
最初に着目したのは、松くい虫により立ち枯れし処分を待つ『枯れた琉球松』の活用。そして、奄美大島に自生する『イタジイ(しいの樹)』への泥染めを提案。『イタジイ』はタンニンを豊富に含みます。この「タンニン」を活かすことで、より深い黒色を出すことが出来るのでは?
期待を胸に、山下も、設計集団メンバーも泥田に入り、試作を行ないました。
私達の手で試行錯誤しながら取り組んだ、奄美らしい建材が開発される様子をご覧ください。
> 『一般社団法人 地域素材利活用協会』の木材活用プロジェクトのページを見る
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